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Turnitinのミッションは、評価と学習全体を視野に、長い年月をかけて進化してきました。当社は1998年に査読用のソフトウェアとしてスタートしましたが、切迫したニーズの高まりを受け、盗用・剽窃の防止へと軸足を移しました。それ以来、当社の類似性チェッカーが「フラッグシップ製品」とビジネス界で呼ばれるものになり、アカデミック・インテグリティ(学問における誠実性・公平性・一貫性)に焦点を当てるようになりました。教育のベストプラクティスに沿ってFeedback Studioを改良し、Draft Coachという形成的なフィードバック機能を追加しました。また、アカデミック・インテグリティに関する新たなトレンドの影響を受け、Originalityという、論文代行を調査するためのエンドポイントツールも導入しました。 

形成的なフィードバックの実現は、学生のサポートをさらに強化することにつながりました。学習過程の初期段階で、学生と教員が不適切な行為を特定し、修正できるようにすることで、学術不正の「犯罪にならないよう」に役立っています。アカデミック・インテグリティの本質とは、教育全体のなかで学生に「見られている」「支えられている」という実感をもたせて、盗用・剽窃や不正行為を回避することだと私たちは考えています。

そのために、独自のアイデアの発想から草稿作成、類似性チェック、試験の設計と実施および採点まで、公正な学習評価に必要とされるさまざまな要素を含む製品を開発してきました。要するに、ひと周りして再び査読ソフトウェアとしてのTurnitinの原点に戻ってきたのです。

当社のアカデミック・インテグリティの主要製品のひとつに、学生と教員が活用できる採点・評価ツールであるGradescopeがあります。このように言うと、「採点とアカデミック・インテグリティにどのような関係があるのか」と疑問に思うかもしれません。

しかし採点と試験の設計および実施には、アカデミック・インテグリティが大いに関係するのです。例えば、公正で包括的な試験を提供し、偏見のない一貫した採点を行うことにより、学生は試験に価値を見いだします。試験が自分の学習を支えるものだと分かれば、学生はその活動により大きな意味を見いだすのです。そして学生が試験に意義を見いだせれば、短絡的な解決策をとろうとは思わなくなります。公正な学習評価とは、学習を正確に測定することです。公正とは双方向のものであるため、教員だけでなく学生も責任を果たす必要があります。指導内容に沿った問題を多様な形式で出題し、試験後にフィードバックを実施することがスタートラインです。 

ここでは、公正な学習評価とはどのようなものか、そのためのベストプラクティスをGradescopeがいかにサポートするのかを紹介します。

公正な試験設計

試験設計とは、教員が公正の模範を学生に示す方法です。試験が公正で包括的であれば、学生は公平性を実感して試験に価値を見いだし、不正行為をしようとは思わなくなります。 

  • テストで試す内容を授業で指導しましょう。反対に言えば、授業で教えたことを出題する、ということです。指導と評価の一体化は学生の学びを強化し、学生にとって試験を価値あるものにします。その結果、試験に価値を感じた学生は、短絡的な解決策をとろうとしなくなります。そのような公正な試験設計は、学生にとって公正の模範となります。また、授業に特化した試験問題は、不正行為を軽減するのに役立ちます。 
  • 多様な出題形式を取り入れることが重要です。Gradescopeは多くの出題形式に対応しています。自由記述式からマークシート形式まで、学生が知識を証明するために複数の方法が確保されていることが重要です。問題形式を多様化することにより、学生はさまざまな学習成果を示すことができます。例えば多肢選択式問題は知識の幅を示すのに効率的な方法であるのに対し、短答式問題や長文記述式問題では、高次の思考力と理解の深さを提示するよう求めることができます。また、出題形式を多様化することで、学生ひとりひとりの学習スタイルを受け入れることができます。
  • ローステイクス・テストを頻繁に実施し、「安全に失敗できる」環境を提供しましょう。Gradescopeを活用すると採点にかかる時間を短縮できるので、試験の回数を増やすことが可能です。頻繁な評価を実施するためには、手作業での採点には時間と調整が必要であるため、現実的ではないと見なされることがあります。 

試験の公正な実施

アカデミック・インテグリティといえば、試験の実施に関わることだと考えられがちです。事実、試験と採点が短絡的な解決策に陥りがちなのが、この段階です。上述の試験設計に加えて、以下の方法により、不正行為を軽減することができます。

  • 制限時間の設定により、電子機器の過度な使用を軽減することができます。Gradescopeの時間制限機能が役に立つでしょう。 
  • 出題順序をランダムにして、1つのテストに対して複数のバージョンをつくり、バージョン管理をすることで、学生が解答を教えあうリスクを軽減できます。問題や選択肢の順番をシャッフルすることで、そのような不正行為を防ぐことができます。 
  • 学生の試験や提出物をスキャンし、電子コピーのリポジトリを維持することで、学生の誠実性を保証できます。学生が再採点を求めた場合、再提出された解答が編集・変更されていないかを確認することができます。 
  • プログラミングの課題や試験の場合、Gradescopeに内蔵されているMOSSのようなプログラミングの剽窃・類似性チェッカーにより、コードの盗用・剽窃を防げます。 
  • さらに、座席表を保存しておくと、似た解答を提出した学生をさまざまな角度から調査することができます。 

採点と項目分析

採点は教員の業務であるため、通常、アカデミック・インテグリティとは直接的には関係がないように見えますが、採点はフィードバックを提供し学生の学習をサポートする機会となります。そして、教員からサポートを受けた学生は、学術不正に手を染める可能性が低くなります。

  • 教員による意図しない偏見を軽減し、一貫性を担保しましょう。採点は重労働で、時には夜中までかかることもあります。採点時の疲労が、採点者の偏見や思い込みを誘発する可能性があります。Gradescopeでは解答を匿名化した採点が可能であるため、学生の名前やメールアドレスなど個人を特定する情報を変更することで、意図しない偏見を減らすことができます。また、Gradescopeでは、ユーザーごとではなく質問ごとに採点できるよう初期設定されているため、採点の一貫性を保つことができます。 
  • フィードバックループがあると、教員も項目分析を通して学習に対する洞察を得ることできます。Gradescopeでは、教員が試験データと学生の解答を分析し、追加指導が必要な箇所を把握することができます。設問に関するデータと統計値を見直すことで、正答率の低い問題を特定したり、採点に矛盾がないかを確認したりできます。項目分析により解答パターンを可視化することで、同一解答をより確実に見つけ出すことも可能です。ジョンズ・ホプキンズ大学のスコット・スミス教授は、「Gradescopeを1年間活用し、これは不正行為の検知に使えると気づいた。Gradescopeでは特定の問題に対する解答を連続して見ることができるので、同一の解答を見つけ、他者の解答を写した可能性のある、要注意な答案を見つけることが簡単になる。それは主要な特徴ではないが、隠されたボーナスである」と述べています (Smith, 2018)。 
  • ルーブリックが課題のガイドラインとなるので、学生は何を伝える必要があるのかを理解し、また、採点者は一貫した採点が可能になります。さらに、ルーブリックが指導と試験内容が合致しているかを確認するチェックポイントとして機能するので、質の高い試験が実現します。学生が試験に価値を見いだすと、短絡的な解決策をとる可能性が低くなります。 

多くの場合、採点は時間のかかる重労働ですが、アカデミック・インテグリティを構成する重要な要素でもあります。Turnitinは、教員が授業のなかでアカデミック・インテグリティを促進するために実施しているすべての仕事に敬意を示しています。Gradescopeを活用することで、その仕事がより効率的かつ効果的になることを期待しています。


デジタル採点ツール Gradescope(グレードスコープ)
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