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新年度は学力向上のための基盤を作る新たな機会です。アカデミック・インテグリティを対面、またはオンラインで取り組まれていますか?アカデミック・インテグリティの定義を理解し、カリキュラムに取り入れることで、学生の学習成果と教員の指導効果の促進に寄与します。

「新年度のはじめに」と題したブログシリーズとして、「アカデミック・インテグリティの基礎」、「アカデミック・インテグリティの文化の築き方」、「インテグリティのある学習評価の基礎」、「インテグリティのある学習評価で得られるもの」のテーマを全4話のブログ記事としてご紹介していきます。Vol.1の記事では、アカデミック・インテグリティに関する基礎を解説し、確かな学力向上を実現するために教員に求められる準備、また学生がどのような心構えをもてば良いかご紹介します。


新年度、新たな1ページの始まりです。過去から学び、未来の成長へ向けて準備を始めましょう。

2021年度、確かな学びを達成するために、教員自身がどのような準備をし、学生にどのような心構えをもたせれば良いのでしょうか? 授業や講義(オンラインでも対面でも)の計画に際して次のような疑問をもつかもしれません。

  • どのようにして学生が学習内容を確実に、効果的に習得できるようにするのか。
  • すべての学力レベルや学問領域において、一貫性があり、効率的で公正な成績評価および試験を実現するために、教育機関はどのようなことができるのか。
  • 対面およびオンラインの授業で、学生の責任ある態度を育み、オーセンティックな学びを実現するために、教員団はどのように統一見解を築くのか。

これらすべての疑問に答えるために、最初に「あなたと、あなたが属する教育機関はアカデミック・インテグリティをどのように追求するのか?」というより大きな問題について考えてみましょう。


アカデミック・インテグリティとは

アカデミック・インテグリティとは、すべての人々――学生、教育者、管理者、研究者――が、研究成果を生み出して公表する際に、倫理に即して研究を行い、正確な引用を心がけ、教育機関が定めたガイドラインを責任をもって遵守することで、アカデミアの高い期待を維持する、という基本的な考えです。 the International Center for Academic Integrity (ICAI)は、たとえ困難な状況におかれても、「正直」「信頼」「公正」「敬意」「責任」「勇気」という6つの基本的な価値観を全うすることだと定義しています。

学術不正とは、このアカデミック・インテグリティを侵害することで、学生同士の共謀(個人評価のための課題を他の学生と一緒に取り組むこと)や論文代行(レポートや小論文の課題作成を第三者に無料、有料、あるいは何らかの形で対価を払って依頼すること)などを含みます。


また、盗用・剽窃(他者のアイデアや成果を自分のものとして発表すること)も学術不正に含まれます。盗用・剽窃の一般的なタイプは次のようなものです。


  1. 不注意による盗用・剽窃:情報源を適切に参照・引用することを忘れたり、意図せず言い換えたりすること。
  2. 共謀による盗用・剽窃:個人で取り組むための課題に他の学生と一緒に取り組むこと。
  3. 言い換えによる盗用・剽窃:情報源の帰属を適切に示さずに言い換えること。
  4. コピペによる盗用・剽窃:情報源の帰属を適切に示さずに、そのままコピー&ペーストすること。
  5. ソースコードの盗用・剽窃:元の製作者の許可なく、またその典拠も明示せずにソースコードをコピーあるいは改変すること。
  6. 自己盗用・自己剽窃:自分の過去の出版物や投稿論文を、原典を適切に明記せずに再利用すること。
  7. 出典の不備による盗用・剽窃:出典情報が不正確あるいは不完全で、その情報源を見つけられないこと。
  8. モザイク盗用・剽窃:複数の情報源から表現や文章を寄せ集め、自分の成果として組み合わせること。引用符(クオテーション・マーク)を使ったり帰属を示したりせずに文を改変すること。
  9. 手動での文章修正:盗用・剽窃検知ソフトを欺くために文章を手動で書き換えること。
  10. AIによる文章修正:他者が書いた内容を無断で借用し、盗用・剽窃の検知を避けるためにソフトウェア・ツール(テキストスピナーや翻訳エンジン)を使用すること。
  11. データの盗用・剽窃:データを偽造・ねつ造したり、不適切に他者の成果を使用したりして、研究者や研究・教育機関、あるいは出版社の評判を毀損すること。
  12. 論文代行:第三者に(有償、無償、あるいは何らかの代償をもって)課題作成を依頼し、自分の成果として提出すること。


なぜアカデミック・インテグリティが重要なのか

アカデミック・インテグリティは私たちの教育システムの根幹です。それは、教室や講義室におけるモラルの中心であり、有能で優れた社会人を育てる要となるものです。すべての学力レベルや学問分野において、オリジナルの成果を作り上げるという点で統一の期待を掲げるため、成績評価の質を高めます。また、研究・教育機関のアカデミックな評判を守るものでもあります。学位の価値を保証し、「本学の学生が達成した学業成果はすべてかれら自身によるものである。かれらは、この社会に、独創的で意義のある貢献をする準備ができている」と自信をもって述べられるでしょう。卒業証書が学びの証であるとすれば、学術不正はその有効性を直接的に損なうものです。

わずかな不正行為が、学位取得に向けて誠実に邁進する他の多くの学生の妨げとなります。さらに、アカデミック・インテグリティがなければ、学問的なキャリアの初期段階で不正行為がパターン化します。学生時代の不正行為が、卒業後、職場での逸脱行動の大きな指標となり得るという研究もあります。そして、不正は伝染する可能性があるので、論文代行業者の使用や剽窃・盗用が増えるのを阻止するため、アカデミック・インテグリティの方針を設ける必要があるのです。


私たちにできること

教育者や教育機関がアカデミック・インテグリティを明確に定義し、その重要性を学びの共同体のなかで強調する必要があります。教育機関のウェブサイトや学習管理システム(LMS)はもちろん、すべてのシラバスや課題のなかでアカデミック・インテグリティの方針を掲げることで、成果のオリジナリティに対する価値観と期待が非常に早い段階で創られます。また、研究によると、アカデミック・インテグリティに関して明確な指示をすることにより、学術不正を減らせることが明らかになっています。つまり、誠実性を育む特別なカリキュラムを重点的に実施することが求められているのです。

もし、学生の効果的な学びを保証したいのであれば、かれらが提出するプロジェクトや課題、試験すべてが、完全に独自の成果となるよう指導することが最初のステップです。このコンセプトによく通じている人も接したばかりの人も、今こそ、アカデミック・インテグリティに包括的に取り組むために、計画的で有意義な一歩を踏み出すときです。学生の学びと独自の思考を促し、あなたの教育機関の評判を守りましょう。

新年度のはじめに Vol.2:アカデミック・インテグリティの文化を築く