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新年度は学力向上のための基盤を作る新たな機会です。アカデミック・インテグリティを対面、またはオンラインで取り組まれていますか?アカデミック・インテグリティの定義を理解し、カリキュラムに取り入れることで、学生の学習成果を正当に評価し、教員の効果的な指導の促進につながります。

「新年度のはじめに」と題したブログシリーズとして、「アカデミック・インテグリティの基礎」、「アカデミック・インテグリティの文化の築き方」、「インテグリティのある学習評価の基礎」、「インテグリティのある学習評価で得られるもの」のテーマを全4話のブログ記事としてご紹介していきます。 Vol.3 の記事では、誠実な学習評価(学生の学びを正確に測る試験や小テスト、課題の実施)​を実現するために、学習評価の基本的な要素​について考察していきます。


学習評価は、指導と学習が交わる重要な接点です。教員が学生の学習状況を把握し、教育効果を測って試験計画のための知見を得る、合流地点なのです。よって、誠実な学習評価(学生の学びを正確に測る試験や小テスト、課題の実施)は、学生の学習成果を促進し、教育効果を高めるためになくてはならないものです。

誠実な学習評価を実現するために、学習評価の基本的な要素を見てみましょう。


学習評価とは

教育において「評価」という言葉は、学生の学力や学習の進行状況、スキル習得、教育上のニーズを、測定・評価・記録するために教育者が用いる、さまざまな手法やツールを幅広く指します。

評価により、次の2つのことが可能となります。

1. 学生の知識と理解、技能について教育者が深く理解すること

2. 学生のその後の学びと成長を促すために活用すること


学習評価の種類

「評価」とは具体的には、試験や小テスト、検査、課題によって学生の学びを測ることです。それらは具体的な実践方法ですが、学習評価そのものをより広範なカテゴリーで、以下のように分けることもできます。

  • 総括的評価:学生へのフィードバックが少し、あるいはまったくない評価です。通常、単元やコースの最後に実施され、学生の知識を基準値と比較して評価します。総括的評価の例として、共通学力テスト、期末プロジェクトや期末考査、重点的に実施される中間考査などがあります。
  • 形成的評価:フィードバックと項目分析を通して学生の学びを促進し、指導を改善することを目的とした評価です。つまり、クラスおよびコースの全期間にわたって、学生のニーズに応じて学習目標を調整するために情報を集めるテストを指します。具体的には、授業内のディスカッションや毎週の小テスト、授業中の問いかけ、簡単な振り返りシートの記入などがこのタイプに当てはまります。また、総括的評価を形成的な目的で用いることもできます。たとえば、中間考査に関わるフィードバックや項目分析、教員による指導を行えば形成的評価となります。
  • ハイステイクス・テスト:コースの成績に大きく関わるテスト(期末考査など)や、学習歴に重大な影響を与える試験(共通学力テストや入学試験など)を指します。そのような試験での失敗やつまずきは、他の学習分野での努力を見えなくします。
  • ローステイクス・テスト:コースの成績や他の学習成果への影響がほとんど、あるいはまったくないテストのことです。本質的に、双方向のフィードバックや関与を伴うので形成的なものとなります。


問題形式の種類

テストにはさまざまな問題形式があります。一般的なものとしては、正誤式、多項選択式、短答式、長文記述式などがあります。また、研究レポートや小論文の形式をとることもあります。

それぞれが、学生の学びのさまざまな側面を見るために使われます。そのため、指導者は学生の知識を試すために多様な問題形式を活用することが求められます。

たとえば、多項選択式の問題を使えば、長文記述式の問題のように高次の思考力は試せませんが、短い時間のなかで幅広く知識を問うことができます。他方、長文記述式問題では、特定の概念について深く理解しているかを評価できますが、成績付けに時間がかかるでしょう。要するに、さまざまな問題形式を用いることで、知識の幅(多項選択式問題)と深さ(長文記述式問題や小論文)を測ることができるのです。


なぜ評価が重要なのか

教員は学生の学びを知る必要があります。

教育学者のディラン・ウィリアムズは次のように述べます。

「生徒が教えられた通りに学ぶのであれば評価は必要ない。教師が何を教えたかの記録を付けておけば良いだけだ。しかし、特定の学習活動の結果、生徒が何を学ぶのかを確実に予測することなど不可能である。生徒の出発点が分からなければ効果的に教えることができないので、評価が必要なのだ。評価とは、指導と学習の架け橋である。評価によってのみ、教室内で起こったことが教師の意図した学びを生み出したかどうかを判断することができる。」(2011, p. 1)

これは、パティ・ウェスト-スミスの次のアドバイスでも言い換えられます。

「誰が分かっていて、誰が分かっていないのか? 明日は何を教えるつもりなのか?」

評価により、学生の次に進むべき一歩が分かるように、教育者も自分のやるべきことが分かるのです。


より良い評価実践のために

より良い評価実践においてフィードバックは常に重要なものとされてきました。リモート学習の進展により、教員と学生のあいだのコミュニケーション・ツールとしての評価の重要性はさらに増しています。対面指導ができない場合、双方向のフィードバックを繰り返すことが知識共有の主要な方法となります。ローステイクス・テストを頻繁に実施することで、学生の学びを支えるフィードバックを提供できるのです。

総括的評価は、学生の学習内容の習得状況を評価するのが目的であるのに対し、形成的評価はカリキュラムのなかに位置づけられなければなりません。

それは、すぐに実行可能なフィードバックを伴ってタイムリーに実施される必要があります。

また、正確な評価を可能にするためにアカデミック・インテグリティも必要です。テスト作りの手法としては、カリキュラムの学習内容や授業内でのディスカッションに関することを出題したり、同じテスト内容を様々な出題形式に作り替えたりする方法があります。そして、さまざまな問題形式を用いることで、異なった学習スタイルを組み合わせ、学びの多様な側面を測ることができます。多項式選択問題は時に非難を浴びることもありますが、短時間で幅広い知識を評価するのに役立つことも事実です。他の問題形式と組み合わせて用いられれば、非常に効果的です。また、短答式や長文記述式の問題は、学習テーマを概念的に深く理解しているかを測るのに有効な手段であるとされています。


評価・採点のためのソフトウェアGradescopeを活用すれば、すべての問題形式を活用して頻繁にローステイクス・テストを実施でき、タイムリーで効果的なフィードバックが可能になります。さらに、教員の採点業務の負担が軽減され、統計データから知見を得られます。各問いに対する学生の答えを分析する項目分析を活用すれば、学生の学びと今後の評価計画についてさらなる知見を得られるでしょう(この機能はGradescopeとFeedback Studioのどちらでも利用可能です)。新年度のはじめにお試しください。