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新年度は学力向上のための基盤を作る新たな機会です。アカデミック・インテグリティを対面、またはオンラインで取り組まれていますか?アカデミック・インテグリティの定義を理解し、カリキュラムに取り入れることで、学生の学習成果を正当に評価し、教員の効果的な指導の促進につながります。

「新年度のはじめに」と題したブログシリーズとして、「アカデミック・インテグリティの基礎」、「アカデミック・インテグリティの文化の築き方」、「インテグリティのある学習評価の基礎」、「インテグリティのある学習評価で得られるもの」のテーマを全4話のブログ記事としてご紹介していきます。 Vol.4 の記事では、教員は学習評価から得た結果をどのように学生の学びに生かすことができるかについて考察していきます。


適切なテストを実施できれば、学習状況の把握は完了です。さまざまな学習要素をテストし、多様な学習スタイルを組み込んで評価を実施したことで、アカデミック・インテグリティを授業に浸透させ、明確な指導で学生の学びを促してきました。つまり、誠実な学習評価を正しく実行してきたのです。

では、これからどうすれば良いのでしょう?

適切な評価により得られる情報について見てみましょう。


教員が得るもの

1. 学生の学習状況の把握と不足している知識

2. テスト設計の効果

3. 教育効果

4. アカデミック・インテグリティ


学生が得るもの

1. 学習意欲を高めるためのフィードバック

2. 達成したことへの激励と承認

3. 「見られている」という感覚による、不正行為への誘惑の軽減


指導と学びの接点となる学習評価では、膨大な量のデータと知見が行き交います。そこで重要なのは、評価とは学生にとって、学業における終着点ではなく中間地点であるということです。そのことから、教員は評価結果をどのように学生の学びに生かすことができるのかを考えましょう。

教育者の役割は、学生の学習過程で、タイムリーかつすぐに実行にうつせる具体的なフィードバックを提供することです。オンデマンド型の学習環境においては、学びを促すフィードバックに学生がリアルタイムでアクセスできるのが理想です。それはライティング課題、課題解決型タスク、学問的なリサーチなど、どのような課題に取り組んでいても同じです。そして試験後のフィードバックは学生のワークフローを中心としたものであるべきです。学習内容をテストするだけでなく、タイムリーに双方向のフィードバックを繰り返すことで学生の成長につながります。

総括的評価は、学生の学習を評価するという目的のもと、たいていはコースや単元の終わりか、あるいは共通学力テストの形で実施されます。共通学力テストや期末考査などでは多くの場合、フィードバックは存在しないか、あっても、学生の学びを推進するためには不便なものとなっています。測定結果は、コースの成績やスコアといった形で表されます。これは元々、学校間での情報連絡のために発展した手段です。つまり、総括的評価は学習者中心のものではありません。しかし、中間考査のようなテストの後にフィードバックを追加すれば、形成的な効果を期待できます。

また、テスト結果の項目分析をすれば、教育効果や評価設計についての知見を得るのに役立ちます。つまり、総括的評価をうまく活用すれば今後の学生集団の分析に役立てることができるのです。

では、評価から得られたデータを学生の学びとカリキュラム開発に生かすために、教育者には何ができるのでしょうか?

項目分析はすべての関係者に有益です。特に形成的評価においては、カリキュラムと評価設計の調整が学生の学習成果に直結するので、その効果はなおさらです。

たとえば、テストの特定の質問やトピックで、すべての学生が苦戦していることが分かれば、授業でその特定箇所を復習し、学習の隙間を埋める手立てを講じられます。また、当該のテスト問題自体を見直し、修正する機会にもなります。そのように、テストとその後の項目分析で学習の溝を埋めれば、「見られている」という感覚が学生のなかで生まれ、帰属意識の醸成につながるのです。

帰属意識は、学術不正を軽減させるのに役立ちます。というのも、帰属意識が薄いと、カンニングなどの過失行為につながるからです。

さらに、項目分析は学術不正も明らかにします。ニューヨーク州ウェスト・ポイントにある陸軍士官学校で起こった大規模な学術不正のスキャンダルは、教員が項目分析を行い、「72人の生徒がテストの同じ箇所で同じ間違いをしていた」ことを見つけて発覚しました。

このように、学習評価は学生の学びを正確に測定するものでなければなりません。そして、そのようなテストを実施することで、教員は指導と学びについての豊富なデータを得られます。「アカデミック・インテグリティ」という言葉は多くの場合、学生の独創的な思考やアイデアを指しますが、「誠実な学習評価」という観点では、正しい評価とは教員と学生の共同事業です。テストにより学生の学びを総括的に測定し、それをコミュニケーションと変化のきっかけとして活用することで、学生の学びを支え、学術不正を減らせるでしょう。つまり、誠実な学習評価は、評価が学びに変わるときに達成されるものなのです。