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形成的なフィードバックは、すでに多くの教育者が目標としているものです。総括的評価を形成的評価に変えることで学生の学びが促進され、教員にとっても学生の学びを知る機会になるとかねてより指摘されています。形成的なフィードバックにより「フィードバックループ」が生まれます。双方向のフィードバックを繰り返すことで、学生は「見られている」「支えられている」という感覚をもち、与えられたフィードバックをその次の学習課題に生かすことで学びを前進させるのです。


ただし、形成的なフィードバックは学習の最終段階で行うものではありません。課題提出後だけでなく、文章作成の下書き段階から推敲段階まで、すべての過程を通じて実施すべきものなのです。

研究によると、学生は成績を受け取ると学びを終わらせてしまいます。ディラン・ウィリアムは「Embedded Formative Assessment」という論文の中で、「数学の課題において、建設的なフィードバック(誤っている箇所の指摘と改善のための提案、1つ以上の肯定的なコメント)を受けた学生は、スコアのみを受け取った学生よりも学習スピードが2倍速かった」と述べています。
さらに、「スコアのみを受け取った学生は次の学習課題でも成長が見られなかったが、コメントを受け取った学生は30%の成長が見られた。スコアとコメントの両方を受け取った学生も成長は見られなかった。スコアを知らせることが、コメントの利点を帳消しにしてしまったのだ」(Wiliam, 2011)と指摘しています。

つまり、成績評価がフィードバックループを裁ち切ってしまうのです。だから、形成的なフィードバックは評価段階で行うよりも、執筆の途中で行うほうが効果を最大化させられるのです。執筆の過程でフィードバックを与えると、学生は自分の考えを見直して推敲や新たな課題に生かすので、フィードバックループが活性化され、最終評価へのプレッシャーも緩和できるでしょう。


ニュー・ハンプシャー州のセント・ポールズ・スクールで特別学習プログラムを担当するアリサ・バーナードはライティング過程でフィードバックを実施することで、次のことが可能になると述べています

  • 執筆過程に対するリアルタイムの考察
  • 同時的なフィードバックと非同時的なフィードバック(時間の制約を受けないフィードバック)
  • 大規模な集団に参加するのが苦手な学生とのコミュニケーション
  • 協働のモデルを示すこと

また、ウォータールー大学でも、ライティング時のフィードバックを推奨しています。同校のウェブサイトには「プロセスに集中することで学生は文章の書き方をよりよく理解し、自分の文章や他者の文章を分析的に読むことができるようになる。さらに、読み手を意識できるようにもなる」と記されています。

フィードバックループは「誠実な評価」という一面も持っています。それには、誠実さだけでなく、公平性や包括性をも含みます。ライティング途中で与えられたフィードバックを仮想のガイド役として、学生は注意点や改善点を考えながら書くので、自分のペースで成長できるのです。

執筆過程における形成的なフィードバック(文法チェックソフトによるものでも、学生と教員の対話によるものでも)を通じて学生をサポートすることが盗用・剽窃を防ぎ、学習を下支えする方法に繋がるのではないでしょうか。