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留学生として、海外で学ぶ機会をつかむことは、しばしば人生の価値観を変える経験となります。山本敏幸氏にとって、博士号を取得するために日本からアメリカに渡ったことは、”オリジナリティ”についての新しい考え方に目を開かせてくれるものでした。

「東洋文化では、『学ぶ』という概念は、師匠の作品や芸術を模写したり、見習いを通して模倣したりすることに最もよく表現され、オリジナリティは師匠やその学派に与えられてきましたが、個人レベルでのオリジナリティは、このような文化にはなかなか定着していきにくいと考えられます。」

その中で、模倣が学習戦略であるとすれば、オリジナリティの考えは大きな飛躍と言えるかもしれません。しかし、山本氏は自分のルーツを否定するのではなく、それをオリジナリティの出発点として認めることで、その飛躍を自分自身で成し遂げたのです。アメリカでの滞在は、母国の文化と新しい文化の違いを受け入れることを可能にし、留学生として独創的な学識に対する見方を大きく広げていきました。

日本に帰国して大学で教鞭をとるようになって間もなく、山本氏はもう一つのことに気がつきました。同僚の投稿している英語版の論文の質が、原著者のライティングスキルではなく、雇われた翻訳者の能力に依存しているとしたら、それは全体的な信憑性にどのような影響を与えるのだろうか、さらに、それが日本の大学で学術文化的に受け入れられていたとしたら、留学先で身につけたライティングスキルははどこに当てはまるのだろうかということです。

山本氏は、「母国語以外の言葉で執筆する論文のために翻訳者を雇うのは当たり前のことで、研究費の支出としては正当化されている。」と語り、そのやり方には各々選択肢があるようです。
現在は関西大学教授として、自分の仕事や執筆においてオリジナリティを発揮することを意識しており、学生だけでなく同僚たちがグローバル化している学術世界で生き抜いていくためにも誠実であることを強調しています。山本氏は「教育者はまず、健全に学ぶ学生のために最善の実践を示し、良いロールモデル・模範となることで、オリジナリティを推進していきたい」と考えています。

山本氏は、独創的な思考やオリジナリティを意識した文章に対する考え方を授業に取り入れるために、関西大学の学生と同じ目線で交流し、会話を交わし、オリジナリティを理解して実践してもらうようにしています。「教育者は学生の書くレポートや論文などの剽窃を取り締まる番人ではない 」と彼は考えています。 

生涯を通して誠実さが確立された大人としてのアイデンティティを形成する手助けをしたい山本氏は、

「学生は通常、盗用と引用の公正使用の違いを認識していませんし、盗作や剽窃の行為が簡単に明らかにされ、非難されたり罰を受けることはないと思っています。 Turnitin®のiThenticate®などのITツールがこのような盗用や剽窃に対する学業上の不正行為を簡単に検出できる方法を示すと、ほとんどの学生は盗用や剽窃をやめます。 また、盗作や剽窃行為は学生のこれからのキャリア人生を終わらせる可能性があることもしっかりと意識しておくことが必要です。」と話してくれました。 

関西大学で山本氏は、若い学者が成熟した学者になるための学習環境づくりに取り組んでいます。アカデミック・インテグリティ(学術における誠実性)のベストプラクティスを自ら実践し、Ithenticate®のようなITツールを積極的に活用することで、年齢や教科、文化や価値観の隔てなく、学生がオリジナリティの価値に気づくことができ、実践できるようにしたいと考えています。

「盗作や剽窃は生涯にわたってコミュニケーションを成功させる鍵ではありません。正直で誠実なオリジナリティのある生業こそが成功につながる」と山本氏は語ります。


山本 敏幸 教授 - 関西大学, 教育推進部