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大学1年生に情報リテラシーとアカデミック・インテグリティ(学問の誠実性)の概念を教えることは、非常に困難な仕事です。東京都市大学環境学部の准教授であるフィッツギボンズ雄亮氏は、学部教育初年次の教育からオリジナリティの重要性を理解していない場合には、実社会で成功するための基礎となるライティングやコミュニケーションスキルを築くことが非常に難しいと言います。

日本出身のフィッツギボンズ氏は、「高校のカリキュラムにもよりますが、多くの生徒が外部の情報源を使ってレポートを書くという経験がまだまだ少ないように感じます。情報を統合し、分析するのではなく、『事実』を暗記してしまう傾向があり、これは、日本の入試重視の教育現場にも通じるものがあります。入試対策は、他のアカデミックスキルよりも優先順位が高いです。そのため、日本の学部生の多くが大学のレポートを書く際に、無意識のうちに盗用をしてしまうのです。」と述べています。

彼自身、学生時代に日本の大学で学部論文を英語で書いていたため、正確な引用の仕方について触れることができました。その後、ダルハウジー大学で修士号を取得し、カナダのマギル大学で博士号を取得しました。 

「学部生の時に、アカデミック・インテグリティの基本的な概念を学びましたが、より本格的に理解を深めたのはカナダの大学院でした。特に、私の専門分野は図書館情報学では、アカデミック・インテグリティは将来の情報専門家にとって核となる概念だからです。」 フィッツギボンズ氏は、カナダとオーストラリアで図書館情報学プログラムの教育者として働いた経験があり、この概念の重要性を推進する立場でした。学生が研究の進め方,引用の仕方、文章の書き方に自信を持つために、情報リテラシースキルを身につけることは非常に重要であり、アカデミック・インテグリティを明確にかつ並行して教えることで、形成的教育価値があると考えています。 

日本に帰国すると、彼は”インテグリティ”の重要性をより深く理解するようになりました。彼の研究分野の一つに留学生の情報リテラシースキルがあり、英語圏での大学の学術活動において学生に要求されることや習慣が学生の母国と異なる場合、学生は英語圏の習慣に適応するのに苦労する傾向があることを発見しました。「教育者の中には、学生がアカデミック・インテグリティの概念を知っていると思い込んでいる人もいます。しかし、教育者が学生にそれを徹底的に教えることが重要です。」と彼は話してくれました。 

「教育者の役割は、まず学生がどのような学習をしてきているのかを理解し、アカデミック・インテグリティーについて学んだことがあると思い込まないことです。すべての学生が理解するのは難しい概念なので、”盗用”とは何かを説明するための積極的なアプローチが必要です。また、学生に練習や試行錯誤の機会を与えることも重要です。」

フィッツギボンズ氏は、自分自身が”インテグリティ”を模範として示すことで、学生自身でインテグリティを培い、その重要性を仲間に伝えることで、授業や日本の学術文化において”インテグリティ”に対する意識を高めることが出来ると期待しています。学生が成長していくためには、国内外問わず、教育者の適切な指導と有意義な学習が必要とされるでしょう。

「学生がアカデミック・インテグリティを習得するのは簡単なことではありません。習得するには訓練が必要であり、単に盗用で学生を罰するだけでは、多くの教員が悩んでいる問題は解決しません。」 

フィッツギボンズ氏のようなアカデミックインテグリティの支持者が活躍していくことで、今後数年間で教育現場において情報リテラシーとアカデミック・インテグリティが指導されていくことになっていくでしょう。 

フィッツギボンズ雄亮 准教授 - 東京都市大学, 環境学部 環境経営システム学科