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近年、ジョン・ハッティの著書『Visible Learning』(2008)をはじめとして、学びにおけるフィードバックの重要性に関する研究が盛んに行われています。学生自身が、具体的で関連性の高いフィードバックをタイムリーに得ることで、自ら学習を改善し、自分の成長を多角的・論理的に見直すことに役立つと認められています。研究ごとに若干の違いはあるものの、フィードバックが学生の学びに良い効果を与えるのは間違いなさそうです。

では、実際にどのようなフィードバックが必要なのでしょうか?

TurnitinのFeedbackStudioをはじめとして、執筆をサポートするツールは数多くありますが、大切なのは、学生に自分の「弱点」だけでなく「強み」も実感させるフィードバックができることです。

フィードバックにはさまざまな側面がありますが、ここでは学習成果に対するポジティブ・フィードバックに焦点を当てます。学生のニーズに応えられるよう、従来の4つの見方を次のように捉え直してみましょう。


1.従来の見方:学生は良い成績をとったときに自分の学習成果を知る。

新たな考え方:成績評価により、学生は評価尺度のなかでの自分の位置を確認できます。もし「良い」成績ならば、自分の学習成果が評価基準の上位であると分かるでしょう。しかし、それだけでは自分の学習成果と不足部分を具体的に理解することにはつながりません。

それぞれの学生の得意分野や貴重な知見、重要な学習成果、あるいは修辞表現の巧みさなどを具体的に示すフィードバックを返すことで、学習の振り返りを促し、次の課題においても同様の成果が期待できます。


2.従来の見方:学生が提出した課題に定型の褒め言葉(「よく書けています」など)を書いて返却することで、学生に学習成果を知らせる。

新たな考え方:褒め言葉は学生の気分を高め、学習へのやる気を引き起こすのに役立ちます。たとえ定型の褒め言葉でも、ポジティブな評価を伝えることは重要です。では、どのような褒め言葉が学生の成長につながるのでしょうか?

単に「素晴らしい」「よく書けています」と言うのではなく、具体的で実行可能なコメントを残しましょう。たとえば、「この文の言葉の使い方が素晴らしい。残りの箇所でも、読者の興味や感情を惹きつける、あるいは読者を納得させられる言葉を選びましょう」と書くと、波及効果を期待できます。フィードバックを受けた学生が、その成果を他の学習、あるいは新たな課題で活用することが深い学びにつながります。簡単な褒め言葉や良い成績は学生の気分を昂揚させるかもしれませんが、次の学習でどのような方策をとるべきかを具体的に理解させることにはなりません。課題のどの部分が良かったのか、なぜ良かったのかを、学生自身が具体的に理解できることが重要です。


3.従来の見方:学生は教員から課題の書き直しや修正を指示されなければ、そのままで十分だと考える。

新たな考え方:教員から何のコメントも与えられない場合、学生は自分の課題が完璧だとは考えません。フィードバックに書かれていることが「書き直し」の指示のみだからといって、他の部分は「完璧」だとは思わないでしょう。否定的なコメントだけでは、学生のよく書けている箇所を強調し、論文の他の部分でもその強みを生かすよう、教えることはできません。

学生の書いたものについて、どこを再検討し修正すべきかの指導も必要ですが、同時に、よく書けているところや成長が見られるところにも目を向ける必要があるのです。


4.従来の見方:フィードバックにかける時間は限られているので、優先的に重要な間違いのみに着目する。

新たな考え方:学生の弱点に焦点を当てたフィードバックと同じくらい、強みを強調するフィードバックも重要です。週末、起きている時間すべてを学生の課題の採点に当てている教員なら誰でも、敵は「時間」であることを知っているでしょう。「すべきことをすべてするためには時間が足りなすぎる。間違いを指摘するだけでなく、それぞれの強みまで見つけなければならないなんて・・・」と思うかもしれません。

その場合は、テクノロジーツールを上手に活用していくことで、改善できます。その一つとして、FeedbackStudioのコメント機能QuickMarksを上手に取り入れれば、多様なコメントを、ドラッグ&ドロップで簡単に使用でき、時間の節約にもつながります。具体的でポジティブなフィードバックをするには時間がかかるかもしれませんが、結果的に学生はライティング全般に対して前向きな姿勢をもつようになります。自分の強みを理解し、ライティング力向上のためのスキルを自覚するようになるでしょう。


効果的なフィードバックの原則は以下のとおりです。

  • タイムリーに行うこと(何週間も過ぎた後ではない)
  • 具体的で関連性が高いこと(特定の課題や成果物に直結している)
  • 実行可能であること(教員からのフィードバックを受けて、学生自身が「何ができるか」について明確なアイデアを得られる)


多くの教員は、学生の弱みを指摘して改善させたいときにはこれらの原則を採用しています。これは、学生の強みに着目するときにも同じ原則が活かされます。タイムリーで関連性が高く、具体的で「実行可能」なフィードバックを受けとった学生の様子を想像してみてください。

ポジティブ・フィードバックは感情面から考えても、ライティングや書き直しに対する学生のやる気や態度に良い影響を与えます。学生へのフィードバックを見直し、学生の強みにも着目した次の行動に繋がるフィードバックを積極的に取り入れてみてください。