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​京都外国語短期大学にてキャリア英語科をご担当される辰巳遼講師に、「デジタル時代のアカデミック・スキルズ」をテーマにご寄稿いただくシリーズ最終回のVol.4 となります。最終回は、グローバル人材教育とアカデミック・スキルズの実践の関連性について取り上げていただきました。​​


他者とのコミュニケーションの意識を高めることの重要性

デジタル時代のアカデミック・スキルズと題して4回にわたって書かせていただきました。最後は高等教育機関に求められている人材教育について、アカデミック・スキルズの重要性と関連させて考えてみたいと思います。これまでのブログでも書かせていただきました通り、アカデミックな知識は受け身で習得できるものではないということが前提にあります。実はこのことは、英語教育にも全く同じことが言えるのです。英語は「ことば」でありコミュニケーションの手段ですので、常に「使用」することを考えて学ぶことが重要ですが、アカデミック・スキルズもまたコミュニケーションの手段として、1人で完結できるものではないことを意識するべきでしょう。この意識は、2012年よりユネスコでも強化が始まっていて、日本でも文部科学省より推奨されているGlobal Citizenship Education(地球市民教育、以下GCED)にとっても大切です。このCGEDを実践できる人材が、多くの大学でも重視されてきているグローバル人材なのです。

グローバル人材教育とアカデミック・スキルズ

大学改革支援・学校授与機構によれば、グローバル人材は単に英語が堪能な人のことを指すわけではなく、以下の特徴があると述べられています。

  1. 主体的に物事を考え、それを他者に伝えられる。
  2. 異なる文化や歴史をもつ人たちと理解しあい、自分の考えを伝えられる。
  3. 相手の強みを理解し、新たな価値を産み出せる。
  4. 国と国という関係を超えた地球規模の視点を持ち、既存の価値観に囚われずに物事に挑戦できる。

『デジタル時代のアカデミック・スキルズ』の総括

4回にわたって偉そうなことを書いてしまいましたが、私自身こういった教育をまだ完璧に実践できているわけではありません。しかしながら、高等教育機関ではもちろん、全ての教育は時代と共に「変容」していて、私たちはそれに伴って既成の価値観に疑いをかけながら、次の時代を担う人材教育について考えていく必要があると思います。教育機関がGCEDや持続可能な社会を目指す以上、「ことばの発信を通してアカデミック・スキルズを実践できる」をGoalに設定したいところです。今のデジタル時代は変容の真っ只中にあって、予測し得ないことが次々と起こっていますが、だからこそ、アカデミック・インテグリティとして重要な「正直」「信頼」「公正」「敬意」「責任」「勇気」などの価値観を持った、アカデミック・スキルズを追い求めなくてはならないと考えています。

​参考文献
​大学改革支援・学位授与機構編『グローバル人材教育とその質保障―高等教育機関の課題』(p47)東京:株式会社ぎょうせい、2017。

辰巳遼 講師
京都外国語短期大学
キャリア英語科