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【11月2日 プレスリリース】AIライティングを検知する機能を搭載したiThenticateの最新版2.0を提供開始
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教育が直面するAIライティングの課題と可能性 | ターンイットイン

The Turnitin Team
The Turnitin Team
Chris Caren
Chris Caren
CEO

※ こちらのブログ記事は2022年12月15日に英語で公開されました。


アカデミック・インテグリティ(学問における誠実性・公平性・一貫性)はこれまで、あらゆる場面でテクノロジーに支えられ、 同時に試されてもきました。ターンイットインは25年近くにわたり、アカデミック・インテグリティと執筆のためのテクノロジーの最前線に立ち、 世界中の教育界のニーズに対応し、進化してきました。成長とイノベーションに向けた取り組みはどのようなものであれ、 新たな課題と可能性を正しく理解することが重要です。

いま、AIライティングとChatGPTという新たな技術に直面するなかで、 教員や教育機関から手引きやサポートを求める声がターンイットインへ寄せられています。

そこで、ターンイットインが考えるAIライティングの課題と可能性、今後の展望についてご紹介します。

TurnitinのAIについて

ターンイットインのソリューションにAI機能が組み込まれたのは2015年にまでさかのぼります。 AIは当社のDNAに刻まれているのです。基本的に、私たちはAIがポジティブな力を発揮する可能性を信じており、 AIツールへの公平なアクセスが不可欠だと考えています。AIは責任をもって使用すれば、学習をサポートし、強化する可能性があります。他方で、 いつ、どこでAIやAIライティングツールを学生に使わせればよいのか知りたいという、教育上の喫緊のニーズがあることも承知しています。

AIライティングについて

この数ヶ月、ChatGPTやその高度に洗練された機能、 そしてAIライティングツールの急速な進歩に対して興味や関心が急激に高まっています。 AIライティングツールには独自の思考や考えを拡張する可能性がある一方で、AIを利用して作成した文章を自分の成果物として学生が提出すると、 論文代行と同様のリスクが発生します。これは教育界にとって、試練にもチャンスにもなります。アカデミック・ インテグリティ方策に取り組んできた当社は、教育関係者たちの挑戦をサポートする準備ができています。

当社のAIライティングのロードマップ

AIライティングが世間の注目を浴びるようになったのは最近ですが、私たちにとっては目新しいものではありません。この2年半の間、 当社ではAIによる文章作成の痕跡を認識するテクノロジーの研究開発に取り組んでまいりました。それらの技術は、 まだ試験段階であるものもあれば、すでに市場に出せるものもあります。

では、誰もが気になっている「ターンイットインはChatGPTによって書かれた文章を見抜けるのか?」 という疑問に対してはどうでしょうか。

私たちTurnitinは、AIを活用したライティングやChatGPTなどによるAI生成文章を検知する技術をもっています。


ChatGPTなどAIライティングを検知する最新機能は、2023年中に教育現場向けの市販製品でご利用いただける予定です。

検知機能以外にも、独創力を養う教育実践のための機能を強化する予定です。 学生の成果物が学生自身の手によるものかを評価するためのテクノロジー開発をお客様とともに進めていくつもりです。AI同様、 私たちも急速に進化しています。今後も、教育界がAIを活用したライティングの要素をとりいれながらも、アカデミック・ インテグリティを高い水準で保持するためのサポートを続けていく所存です。

今後の展望

ChatGPTやその他の新たなAIライティングツールの台頭と普及は、 私たちがその進歩をリアルタイムで目の当たりにしてしまうがゆえに、数多くの疑問を生み出しています。しかし重要なのは、 教員が適切なパラメーターや期待を設定すれば、 AIライティング機能の存在そのものは独自の思考や表現の終焉を意味するものではないと認識することです。

次のステップが非常に重要なのです。教育界だけでなくそれ以外の場でも、公正と信頼を保護するために、教員、管理者、学生、 テクノロジーパートナーには、AIを活用したライティングに関する対話に誠実に心を開いて参加するチャンスと責任があります。当社は、 支持してくださるお客様やパートナーとともに、進化しつづける新たなニーズに対処し、現在のAIライティングの可能性への共通理解を深め、 AIの活用がどのような場合に学生の学びを促進し、どのような面で阻害するのかを正しく評価できるよう、積極的に取り組んでまいります。

今後、皆様の教育機関でもAIライティングツールの使用に関して検討の機会を持ち、学生に対して許容できる水準や期待値を、 無理のない範囲で設定されることをお勧めいたします。